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ガソリン価格の高騰で自動車新車販売数減少
交通部数拠交換所がまとめた統計によると、台湾の2007年の自動車(新車)販売に伴う新規登録台数は32万6777台で、1988年以降での最低となった。この数字は前年(2006年)の36万6311台より3万9534台(10・8%)減少、2005年の51万4626台を18万7849台(36・5%)下回った。
この結果について関連各社は、ガソリン価格の高騰でドライバーが自動車からオートバイに乗り換えるケースが急増したことを挙げた。台湾では1年間でガソリン価格が17・21%上昇し、自動車のガソリン代は年間で4000~7000元(約1万4000~2万5000円)増加した。このためドライバーの多くは通勤での車使用をやめて、バスや地下鉄などの公共交通機関、あるいはオートバイを利用するようになった。
毎日、営業のために自動車を運転する女性(未婚、入社3年)は、ある程度の額のお金が貯まったら、これまで長年にわたって運転しているマーチから、馬力が大きな中型の乗用車に買い換える計画を立てていた。しかしガソリン価格の急騰がこの夢を打ち砕いた。彼女は自動車を捨てて、もっぱらオートバイを利用することにした。「これによって、1カ月当たりのガソリン代が、自動車に比べて1500~1800元(約5300~6300円)節約できる」と話している。
ところで、今年の自動車市場の展望について業者の多くは、昨年より景気が回復し、市場全体での販売(新規登録)台数は昨年比約10%増の34万~35万台に達すると予想している。中には36万台を予測する業者もある。これは、昨年11月に業績が回復の兆しを見せていることによる。
昨年の終わりごろから、台湾では裕隆日産のリヴィナなど国産の新車が人気を集めている。また、年末に発売した南陽実業(ヒュンダイ系)のサンタフェ、和泰のアルティスの新型車も受注が増えている。
アメリカのフォードは、今年下半期に入ってから台湾の自動車市場は景気が回復し、通年の新規登録台数は39万~40万台に達すると予想している。
フォードは、自動車市場というものは販売実績がいったん急落しても、また急速に回復するのが特徴だと指摘する。台湾の景気についてフォードでは、内需市場の消費力が低迷しているほか、今年3月に総統選挙があり、政局に対する不透明感が消費者に不安感をもたらすため、上半期の自動車市場の業績は伸び悩むことが考えられるものの、下半期にはいってからは景気が徐々に回復すると見込んでいる。
フォードは、今年通年の台湾市場規模は39万~40万台、2009年には40万台以上に達すると、台湾の自動車市場の景気について楽観している。
これに対し、台湾の自動車業者は今年の市場の景気について慎重な見通しを示している。それは、最近2年の自動車販売実績の低迷、両岸関係の緊張、政治的な要素などが関わっている。
裕隆日産は今年の市場規模を33万台と予想している。またトヨタ系の和泰汽車公司の消息筋は、トヨタが独自に行った市場調査結果によると、今年の台湾の自動車市場規模は36万台前後になりそうだと話している。
今年の自動車市場の景気については見方が分かれるが、市場景気を左右する要素の大きなものとして、やはりガソリン価格の変動が挙げられる。国際市場での原油価格の変動は、一つの産業の動きを左右するほどの影響力を持っている。
▼台湾の2007年の輸入車新規登録台数 | 順位 | 車種、ブランド | 登録台数 |
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| 1 | アルティス(トヨタ) | 23,085 | | 2 | カムリ(トヨタ) | 20,086 | | 3 | ヤリス(トヨタ) | 17,974 | | 4 | CR-V(ホンダ) | 16,936 | | 5 | ヴィオス(トヨタ) | 11,883 | | 6 | ウィッシュ(トヨタ) | 11,626 | | 7 | ティーダ(日産) | 10,801 | | 8 | シビック(ホンダ) | 8,980 | | 9 | スイフト(スズキ) | 8,150 | | 10 | ティアラ(フォード) | 8,015 |
▼2007年通年の新車登録台数 | ブランド | 登録台数 (台) | シェア (%) | 前年比成長率 (%) |
|---|
| 和泰(トヨタ) | 104,834 | 32.1 | -2.4 | | 中華(三菱) | 46,765 | 14.3 | -16.3 | | 裕隆日産 | 35,791 | 11.0 | -10.8 | | 台湾本田(ホンダ) | 28,356 | 8.7 | +29.1 | | 福特六和(フォード) | 24,898 | 7.6 | -17.6 | | 馬自達(マツダ) | 17,464 | 5.3 | -27.7 | | 太子汽車(スズキ) | 14,431 | 4.4 | -20.6 | | 三陽工業(ヒュンダイ) | 9,366 | 2.9 | -43.6 | | その他 | 44,872 | 13.7 | ― | | 市場全体 | 326,777 | 100.0 | -10.8 |
*資料:交通部数拠交換所
▼これまでの約20年における台湾の新車登録台数 | 年 | 新車登録台数 (台) | 同年の大事件 | ガソリン価格 (元) |
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| 1987 | 283,197 | | | | 1988 | 398,439 | | | | 1989 | 495,490 | | | | 1990 | 495,424 | | | | 1991 | 487,789 | | | | 1992 | 567,880 | | | | 1993 | 551,623 | | | | 1994 | 577,140 | 新規登録台数が最高 | | | 1995 | 548,209 | | | | 1996 | 471,343 | | | | 1997 | 481,582 | | | | 1998 | 474,062 | | | | 1999 | 423,490 | 9月21日に台湾大地 震が発生 | | | 2000 | 420,446 | 民進党政権が発足 | 18.64 | | 2001 | 347,423 | | 18.43 | | 2002 | 398,877 | | 17.78 | | 2003 | 413,909 | | 19.36 | | 2004 | 484,286 | | 21.41 | | 2005 | 514,626 | | 23.26 | | 2006 | 366,311 | カード使用者の多重債 務が社会問題化 | 26.08 | | 2007 | 326,777 | | 27.51 |
*ガソリン価格は92無鉛の1リットル当たりのもの
自動車用パーツの生産額海外での需要増加で順調
台湾区車両工業同業公会(同業者組合)がまとめた統計によると、台湾の自動車生産額は2005年に2306億元と過去最高を記録した後、減少が続いている。2006年の自動車生産額は1598億元で前年比30%減少、2007年は推計で1400億元となり、同10%減少した。
自動車生産額が2年連続で前年比減少したのは、カード利用者の多重債務問題が表面化した影響で金融機関がカード事業を縮小したこと、消費者の間で景気に対する不安が拡大したことが主因。
一方、自動車用パーツの生産額を見ると、2007年は推計1500億元で前年の1497億元を上回るとともに、自動車生産額1400億元を超えた。パーツ生産額が自動車生産額を上回るのは初めて。これはパーツ輸出の増加が主因。
台湾市場では自動車の売れ行き低迷を受けてパーツに対する需要が伸び悩んでいるのに対し、北米およびヨーロッパのアフターメンテナンス市場でパーツ需要が高まったのが、この結果につながった。
台湾の自動車用パーツ業者には「少量多様」の生産能力、フレキシビリティに富み即応性に優れた開発能力を備えているほか、コスト面での有利さ、品質の高さといった特長がある。
また同公会によると、昨年の自動車部品の対日輸出額は10億5026万5829万ドルで、前年比16・03%減少した。
▼台湾の自動車およびパーツの生産額 | 年 | 自動車(億元) | パーツ(億元) |
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| 2000 | 1777 | 1404 | | 2001 | 1300 | 1271 | | 2002 | 1616 | 1550 | | 2003 | 1892 | 1667 | | 2004 | 2176 | 1674 | | 2005 | 2306 | 1711 | | 2006 | 1598 | 1497 | | 2007(予測) | 1400 | 1500 |
*資料:台湾車両公会
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