徐若瑄 ビビアン・スー

 

女優・音楽活動に本格復帰!

170421-vivi-promo_0032_02_CMYK

アジアを股にかけ活躍するマルチタレント、ビビアン・スー。歌手、女優、作詞家として台湾をはじめとした中華圏のほか、日本、韓国でも活躍しています。

2014年、シンガポール人の実業家と入籍。シンガポールに居を移し、翌年にはママとなりました。出産後、仕事をセーブしていた彼女が昨年CM復帰を果たし、以前と変わらぬ美しい姿を、台湾の街中で再び見掛けるように。そんなビビアンさんに、これからの活動と一児の母として奮闘する日々についてお話を伺いました。

取材・文:吳柏翰(編集部)/写真提供:金渥得有限公司/写真撮影:彭世杰
取材協力:吉美璞立
住所:台北市松山區民生東路四段80巷15弄9號
電話:02-2716-9998
www.puliresidence.com

 ─旧暦では新しい年が始まったばかりですが、今年の仕事の方向性について教えていただけますか。

「息子のダルトン(Dalton)が2歳半になり、私の言うことが理解できるようになってきたので、これから徐々に元の仕事量に戻していけるのではないかと思います。実は映画の仕事が一番好きなのですが、撮影期間は最短でも1カ月はかかりますし、朝早く家を出て帰りは夜遅くなることもありえます。母親がそばにいるという安心感を与えたかったので、この3年は映画の仕事はできませんでした。幸い最近は言葉を覚え、自分の感情を少しずつ表せるようになったので、電話やビデオ通話でも会話ができます。やっと安心して仕事に専念できるようになりました。詳しいことはまだ言えませんが、今年は映画に出演することになると思います。それから音楽制作は映画撮影よりもスケジュールを調整しやすいので、久しぶりに新曲もリリースしたいですね」

─新曲ではファンの皆さんに何かサプライズを用意していますか。

「中国語・英語・日本語の3カ国語の歌を制作する予定です。日本語と英語がちょっぴりできるので(笑)、いつも応援してくれるファンの皆さんに何か恩返しができればという気持ちです。外国語は創作面にも深みを与えてくれます。さまざまな知識やスキルを身に付ければ、仕事にも役に立ちますね。音楽作品を出すのは久しぶりですが頑張ります!」

─ではライブツアーも開催されますか。

「物事はいつも計画したようには進まないものですね。もともと今年ライブを開く予定だったのですが、その前に新曲を作らなければなりませんし、ライブには長い準備期間が必要です。さらに映画にも出演するとなれば、ライブは来年に延期することになりそうです」

170421-vivi-promo_0081_02_CMYK

─これまで作詞も手掛けられてきましたが、母となられた今、子どもや家族愛についての詞も増えるのでは?

「十分あると思います。音楽は、映画と同じように人生みたいなものですから。詞のインスピレーションは日々の生活はもちろん、例えば映画、誰かの恋愛、ニュース、目や耳にしたあらゆるものから得られます。今の自分はいろいろ経験して前よりもっと大人になれたと思うので、全てを創作の糧にしたいですね」

─ご自身のアルバムだけでなく、有名な歌手の方にも多くの詞を提供されていますが、自分の作品を作るときとどのような違いがありますか。

「自分のための作詞はフィーリングだけでいいのですが、他の方の作詞をする場合、市場を分析したり、その人に合うものを考えたりプロデューサーのような視点が必要です。でもそのせいか、提供した曲の方が人気が出ますね(笑)。例えば周杰倫(ジェイ・チョウ)さんは、先に曲をポンとくれるので、それに歌詞を乗せていきます。彼の『龍捲風』は、アメリカ映画の『ツイスター』を見た後にふと思いつきました。愛は時々わけもなく突然やってきて突然いなくなる、まるで竜巻みたいだなと思い『龍捲風』の歌詞を書き上げました。王力宏(ワン・リーホン)さんの「柴米油鹽醬醋茶」は、彼から家族に関する詞を書いてほしいと要望があったので、そのテーマに沿って書きました」

─また日本でビビアンさんの姿を見たいというファンが大勢いますが、一緒に仕事をしてみたい日本人はいますか。

「もちろん! 最近『ナミヤ雑貨店の奇蹟』という映画を見て大泣きしました。雑貨店の店主を演じた西田敏行さん、昔から彼の「大ファン」(日本語で)なんです。クローズアップのシーンでは細やかな感情が伝わってきて、一番泣かされました。人を感動させる生き生きした表現力、どんな役でもなり切れる高い演技力を持つ素晴らしい俳優さんなので、もし機会があったら、ぜひ西田さんと共演したいです」

170421-vivi-promo_0403p

─これまでたくさんのCMに出演されてきましたが、今一番やってみたいCMはありますか。

「デビューしてから28年、頭のてっぺんから足のつま先までいろいろな商品のイメージキャラクターを務めてきましたが、一度も縁がなかったものがあるんです。それは……腕時計です! もしかして私は腕時計が似合わないですか(笑)!? もうずっと前から腕時計のCM出演に憧れています」

─この記事を見た腕時計メーカーの方に、ぜひビビアンさんへのオファーをお願いしたいですね(笑)。ダルトンくんとのCM共演を考えたことはありますか。

「実は1歳の時も2歳の時もCM出演のオファーをいただいたのですが、夫が断ってしまいました(笑)。ちょっと残念です。母親の誰もがそうだと思いますが、自分の子は特別かわいく感じるので、思い出を作品として残せたらという気持ちがあります。今まで何回も夫にダルトンも出演させてほしいとお願いしているのですが、今はまだかないません。もしまた機会があったら、諦めずにもう一度彼にお願いします(笑)」

─もし将来息子さんが芸能界に入りたいと言ったら賛成されますか。

「今はまだ将来性はわかりませんが、自主性に任せます。息子はまだ小さいので、彼が何をしたら楽しいと感じるのか、これから見守っていきたいです。もし歌手や演出家としての才能があったら、もちろん反対しません。先の話ですが、とにかく息子の自主性を尊重します」

仕事に子育て――スケジュールはいつもぎっしり

 

─息子さんを出産された当時、気持ちや生活の上で一番変わられたことは何ですか。

「全てが子ども中心の生活になりました。子どもを生んで、あらためて愛と責任の大切さを感じています。昔は自分のことだけ考えればよかったのですが、今は子どもが優先です。例えば一日の始まりはママと一緒だというハッピーな気持ちでいてほしいので、まず朝起きたら息子を外に連れて行きます。それから遊び疲れるとちょうどお昼ご飯の時間。食後にお昼寝させたら、母や姉に預けて仕事に行きます。だから最近は仕事できるのは大抵午後からです。寂しさを感じさせないよう、できるだけそばにいることを大事にして、余った時間で別のことをします。今は子どもの次に仕事、その次に夫(笑)、最後に自分という感じですね」

─子育てと仕事を両立させるのは大変だと思います。どのようにリラックスしていますか。

「悔いが残る人生にはしたくないので、一日一日を精一杯生きようと心掛けています。ですからどんなに疲れたとしても幸せですね。いつも何か目標を設定するタイプなので、もし仕事がなかったとしても、ピアノや英語を習うなどとスケジュールをぎっしり埋めて毎日忙しく過ごしているでしょう。小さいころから『ヒマですることがない』と感じたことはありません。やりたいことがたくさんあって時間が足りないくらい。一日48時間あったらいいのにと思います。もし明日、この世が終わるとしても悔いはないと思います」

170421-vivi-promo_0422p

─台湾のメディアではよく「凍齢(年齢凍結)」と称されていますが、その美しさを保つ秘訣を私たちにも教えていただけますか。

「女性のスタイル維持には運動以外の方法はありません。続けるコツは、運動を子どもや仕事のように大切にとらえ、スケジュールに組み込むこと。私は週に5回ジョギングしています。筋トレや息子と水泳もします。家にいる時も、ただ座りっぱなしではだめです。女性は筋骨やボディーラインを鍛えて、常に体を活発な状態に保っていないと。母はもう60歳過ぎですが、テレビを見ながらいつも手足のストレッチをしているので体がとても柔らかいんです。ヨガなどで筋を伸ばす動きはとてもいいと思います。きっと私も母の影響ですね。もちろん肌のお手入れも重要です。シンガポールは一年中ほぼ夏の気候で紫外線も強いし、気候の違う台湾と行ったり来たりしているので、保湿と美白ケアは欠かせません。キウイはビタミンCが豊富で美白効果が高いといわれているので、皆さんにもぜひお薦めしたいです。集中して美白したい時、私はキウイを一日5個食べます。あとはハッピーな気持ちを保つことですね」

─本誌読者のために、お薦めの台湾料理を教えていただけますか。

「MRT行天宮駅の近くにある『史記正宗牛肉麵』がお薦めです。月曜は清燉、火曜日は紅燒と、気分によってスープの味を変えれば毎日食べられます(笑)。それに台北市東区の街角の屋台『非常好吃蔥抓餅』もとてもおいしいです。チーズ、卵、牛肉、キムチなどたくさんの具からトッピングを選べます。ここのすごさは、さらに配達サービスまであること。台湾に帰るたび必ず食べに行きます」

CKL_9670

─では、親子で一緒に楽しめるお薦めの場所はありますか。

「台北士林区にある『新兒童樂園』です。そんなに広くはありませんが、1歳未満から15、16歳ぐらいまでの子どもが存分に楽しめる遊園地だと思います。大きな子ども向けにはジェットコースター、フリーフォール、海賊船、小さな子ども向けには砂場、それから馬じゃなくて、エビなど海鮮のメリーゴーラウンド(笑)があるので、各年齢層の子どもを持つご家族にも向いています。毎晩息子を寝かしつける時に『明日は何をしたい?』って聞くと、『兒童樂園に行きたい』と言うので、台湾にいる時はよくダルトンを連れていきます」

 

─では最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

「皆さん、お久しぶりです。まだ私のこと覚えていますか。皆さんがいつも健康で、楽しい毎日を過ごされますように。これからも応援していただけたらうれしいです」


Profile

1975年生まれ。2000年前後に日本で活躍。南原清隆、天野ひろゆきと共に結成した音楽ユニットの「ブラックビスケッツ」としても「Timing」などヒット曲を世に送り出し、NHK紅白歌合戦にも出場した。デビューしてから28年間に音楽作品、CM、ドラマ、映画など幅広く活躍している。2014年に入籍。同時にシンガポールに移住。2015年に第1子男児を出産。出産後は体を回復させるため、一時活動休止。2018年より本格的な活動再開を発表。

(2018年3月号掲載)

広告