櫻櫻美代子

台湾語は北部、中部、南部と各地方、各家庭によって発音が異なることがあります。ここでは、異なる地方出身の台湾語ネーティブの発音を複数収録しました。

[台湾語] 櫻櫻美代子(宮本美代子) イン イン ボ ダイ ジ(グン ブンボ ダイ ジ)擴音器

 

[日本語訳] 暇だ
[例文]  我最近櫻櫻美代子。 グァ ズゥェ ギン イン イン ボ ダイ ジ  擴音器

 

 

[台湾華語]  我最近很閒。
[日本語訳] 最近ヒマなんだよ。

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「台湾で一番有名な日本人は誰ですか?」と先日あるユーチューバーが街頭でインタビューをしたところ、「あ~なるほどね」と納得の名前もあれば、あら、意外や意外という名前もありました。結果にどこまで信憑性があるかはさておいて、答えが実に興味深いので、ここで幾つか紹介してみたいと思います。
一位は世界の宮﨑駿監督。『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』など台湾でも大ヒットしたアニメの影響で納得の答えですね。その次は波多野結衣……アダルト関係。う~ん、これも妙に納得かな^^;。
この他には、宇多田ヒカルや、最近時の人の渡辺直美。なんとなくインタビューに答えてくれた年齢層には、若者が多かったんだろうなという印象を受けますね。一方、実は老若男女を問わず、台湾人なら誰もが知っている日本人の名前があります。
宮本美代子。

政治家? アスリート? 文化人?……それとも芸能人? というか、誰ですか?と思わず首をかしげたくなりますよね。実は、宮本美代子さんは人名というより台湾語でした。意味わからないですよね。
最初は「暇でしょうがない」の台湾語の表現「閒閒沒代誌」(イン イン ボ ダイ ジ/華語=閒地沒事做)から「櫻櫻美代子」(イン イン メイ ダイ ズ)という日本の名前っぽい当て字を誰かが使いはじめて、ネット世界でパ~っと人気に火が付き、そこからより日本人らしい名前にバージョンアップしたのが「宮本美代子(グン ブンボ ダイ ジ)」です。漢字に直すと「根本沒代誌」(グン ブン ボ ダイ ジ/華語=根本沒事做)、「まったく暇だ」ということになりますが、台湾人独特なユーモアセンスも込められて、ネット世界をはじめ、リアル社会においても本家の「櫻櫻美代子(イン イン ボ ダイ ジ)」をもしのぐ広まりを見せ、名(迷?)造語となり、台湾で一番知られている日本人の名前となったのでした。

ちょっと日本人にはわかりづらい笑いの要素かもしれませんが、宮本さんをからかっている意味合いはまったくありません。ただ日本にありそうな名前をもじってお笑いを取るだけなんです。台湾人の間ではこんな感じで使われます。
Aさん:最近、どう?
Bさん:いや、最近、宮本美代子だよ。(=最近、ものすごく暇なんだよ)

実際台湾を訪れた宮本美代子さんがいらっしゃいましたら、きっとびっくりですよね。話している人にはまったく悪気がないので、あしからず(^_^;)。

(文:趙怡華/2018年1月号掲載)

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