白目 (ベッバッ) 

擴音器 台湾語は北部、中部、南部と各地方、各家庭によって発音が異なることがあります。ここでは、異なる地方出身の台湾語ネーティブの発音を複数収録しました。

[台湾語]白目

(ベッバッ)

擴音器

[日本語訳] 空気が読めない。KY。

[例文]  你chiok白目e ne。

(リゾッベッバッエネ)

※汎用されている漢字がない台湾語はアルファベット(教会ローマ字)で表記しています。

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[台湾華語]  你有夠白目吔。
(ㄋㄧˇ ㄧㄡˇㄍㄡˋㄅㄞˊㄇㄨˋㄧㄝ)

[日本語訳] キミって超KYだね。

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台湾語の表現がそのまま台湾華語として使われるようになるという現象が台湾ではよくみられます。本来は台湾語の表現が、ネットを通じて華語圏に広まり、いつの間にか新たな表現として中国の若い人の間で定着してしまう例も近年多くみられます。

その一つがこの「白目(ベッバッ)」です。

台湾語の発音はpe̍h-ba̍k(ベッバッ)ですが、最近はそのまま華語発音の白目(bái mù)でも通じます。

字面の文字通りの意味が転じて、白目→黒目のない目→物がよく見えない→物事の分別ができない→空気が読めない、つまり日本語でいう「空気が読めない」、略してKYというわけです。

台湾のバラエティー番組で、状況を把握できず空気を読まないで天然の発言をして、周りから白い目でみられる人のことを面白くおかしく「白目(ベッバッ)」と呼んで笑いを取っていたのが語源だともいわれています。

最近日本のツイッターなどのネット上でも語尾に白目という文字を付ける表現がよく見られますが、日本語の場合はどちらかというと相手に冷たい視線を送る意味だったり、とってもびっくりして白目をむいているという意味らしいですね。

北京語では「搞不清楚狀況」(状況が分かってない)、「不長眼睛」(見る目がない)という表現もありますが、台湾語の「白目(ベッバッ)」ほど、KYにぴったり合う表現は考えられないですね。

2016年3月1日から6月3日までの期間中で、ニュース、ブログ、SNS、BBSでよく使われる台湾語表現について統計した結果がありました(DailyView網路溫度計調べ)。その1位は「白目(ベッバッ)」で、カウント数は1万903回でした。ちなみに、2位はホラ吹きという意味の「唬爛(ホラン)」、カウント数は9399回。3位は「なんだよ!?」「は~ん!?」の「三小(サンシャウ)」、カウント数は6911回。「白目(ベッバッ)」の圧勝ですね。

余談ですが、台湾人が東京に来て山手線に乗っていると、池袋駅の隣の目白駅を通過する際、思わず目を見張り、次の瞬間吹き出してしまう人が多いのだそうです。左から読むのだとわかっていても、頭の中ではどうしても「白目駅」って見えてしまうそうです^^;。

もろ台湾語の影響ですね。

(文:趙怡華/2016年9月号掲載)

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