辰亦儒 ケルビン

笑顔爽やか 知性派マルチタレント       中文版

CKL_7150アイドルユニット飛輪海(フェイルンハイ)の中で、常に明るく元気な笑顔で周囲を照らす辰亦儒(ケルビン)。芸能界では多芸多才として知られています。カナダで経済学の修士号を取得するなど高学歴でありながら、スポーツも得意。特にここ数年は筋トレに励み、最高の肉体美を作り上げています。芝居や歌はもちろん、司会者としても活躍する彼は、昨年は台湾最高権威を誇る映画賞「金馬奨」でレッドカーペットの司会者を務め、さらに中国のテレビ番組にも進出。そんな文武両道な彼に、お話を伺いました。

─最近はウェブムービーに頻繁に出演されています。テレビドラマとの違いは何ですか。

「今、中国ではウェブムービーが次から次へと出てきています。一年だけで何千本の作品が生み出されているそうです。作品の出来具合は映画における重要な要素の一つ。良質な作品はもちろんありますが、いまいちの作品も少なくありません。ですので、オファーを受ける前に深く考えるべきだと思います。今回私が出演したウェブムービー『尋龍契約』に出演を決めた理由は、キャラクターに興味があったからです。私の演じた役は寡黙で、口下手なハンターです。彼は手に弓を持ちながら、オートバイに乗って戦う姿がとても目立ちます。今まで演じたキャラクターとはまったく違うイメージなので、試してみる価値があると思いました」

─『尋龍契約』の撮影時、特に印象深かったことは何ですか。

「唐禹哲(ダン・ユージャ)と久しぶりに共演できたので楽しかったです。確か去年の8月ごろ、北京と秦皇島(しんこうとう)で撮影しました。その秦皇島は北京に一番近い海辺だそうですが、近くに森も見えます。あと『天下第一関』と呼ばれる山海関がすぐそばにあり、かなり特別なロケ地でした。この作品が完成するまで編集にかなりの時間を費やしたので、出来のいい作品になったと思います。またこの作品は私にとって初めて出演したウェブムービーです。これまで映画、ドラマなどに出演してきましたが、それぞれに異なる体験ができたと思います」

─他の俳優の方との共演を通して、得られたものはありますか。

「例えば『尋龍契約』の曾夢雪や、間もなく放送予定の『終極一班5』の新人たちのように、最近は若手の俳優と共演することが多いです、彼らと共演することで、昔まだ新人だった時の自分を思い出しました。その全力を出し尽くす勢いが素晴らしいんですよね。ただその分、自分の身を守ることができないこともあります。また演技の細やかさはやはり経験の長い人たちとは比べ物にならないと思いますが、彼らのその若さゆえの勢いは自分も学ぶべきことだと思います」

─12年ぶりに、また『終極一班』シリーズに出演することについてどう思われますか。

「私はシリーズ第一期しか出なかったので、こうして12年ぶりに復帰できることは一つの縁だと思います。去年プロデューサーから『終極一班5』の出演のオファーをいただきました。実はシリーズ第2期、3期、3期の時は、また出たいという気持ちがあまりなかったのですが、5期になると、すでに10年もたつことに気づき、なんだか急に懐かしく思えました。以前演じたキャラクターに、ある種の感情が湧きました。たぶんこの2、3年での心境の変化のせいか、あるいは新しいミニアルバム『IN』がリリースした後ですので、皆さんにこれまでと違う私を見せたい気持ちもありますね」

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─新EP『IN』のPVは、前作とはまったく違うイメージですね。

「若い男の子なら大人の男性になりたい、逆に大人の場合は若さを保ちたいとうい気持ちは誰にでもあるでしょう。これも成長過程の一つだと思います。でも自分の場合は、必ずしも男らしいとか勇ましいところをアピールしたいのではありません。初のソロアルバム『還在夏天呢』は飛輪海にいる時の陽気で明るいイメージを残したままですが、この2年間で考えや思うことが変わり、人生の段階もまた一つ上のステージに上ったのだと思います。そのようなことでこの曲が生まれました。個人的にはこの曲が好きです」

(※)前作のミニアルバム『還在夏天呢』は2014年にリリース。

─芝居や音楽以外、司会者としてのキャリアも長いですね。その心得についてお話いただけますか。

「司会を務めることには昔から興味がありました。いい番組や宴会など司会をする機会があれば行きます。去年の『金馬奨』もそうです。司会という仕事は実に奥深い仕事だと思います。一人で司会をするのと、複数の人間と司会をするのもまたまったく違うものです。お互いにどう取り持つかがポイント。あと起承転結も考えねばなりません。すべての状況や流れを把握するのが司会者の役目ですから。ゲストとは違って、司会者はとても大変だと思います。ですので、自分がゲストとして番組に出たときは、必ず司会者の方に感謝の一言を伝えています。司会は今後も続けるつもりです」

─以前、司会者をされていた音楽番組『日韓音樂風』では、多くの日本の芸能人にインタビューされていましたが、その中で一番印象的なこと何でしょうか。

「倖田來未さんへのインタビューが一番印象に残っています。倖田さんはとても貫禄のある歌手だと思います。でも周囲に親しみやすさも感じさせる人です。インタビューが終わった後も、司会の仕事について話したのですが、あのような女神みたいな人に気配りしてもらって、なんだか心がとろけるような感じでした(笑)」

─好きな日本の俳優はいますか。

「木村拓哉さんが好きですね。木村さんは格好良くて、演技も上手いですから。汪東城(JIRO)も彼が好きなんですよ。木村さんが出演した作品はいつも見ています。監督も彼を見習うべき対象としてほかの役者たちに助言します。おかげで小さな部分まで気を配れるようになりました」

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─素晴らしい上腕二頭筋をお持ちですよね。筋トレに励む際、一番苦労する点は何ですか。

「私の場合は全身の筋肉を鍛えていますが、やはり腹筋が一番鍛えにくい部位だと思います。筋トレをしている人ならご存じだと思いますが、キレイに割れた腹筋はムキムキな人の中でもなかなかいないんですよ。腹筋の鍛錬は一番時間がかかると思います。例えば、胸筋を大きく鍛えれば、腹筋も同様に鍛えなければなりません。全身をバランスよく鍛えるのが一番だと思います。あと食事制限も大事。筋トレは根性が必要です」

─仕事で忙しくジムに通う時間がない人たちに、何かアドバイスをいただけますか。

「ジムに通う時間がなければ、家で簡単なトレーニングをするだけでも十分です。ただし食事はなるべく控えめに。ダンベルやヨガマットなどを利用して腹筋運動とか腕立て伏せなど簡単なトレーニングも効果があります。でも私はやはり外で友達と一緒に運動するのが一番オススメですね」

─台湾でオススメの料理はありますか。

「雞湯(チキンスープ)はたぶん日本の皆さんに気に入ってもらえると思います。よく屋台や夜市で売っているあのチキンスープです。もちろんあまり脂っこくない方がいいですが、柔らかく煮込まれた鶏肉はとてもおいしいです。それに鶏肉はタンパク質が豊富なので体にいいんです。台湾ではよくスープにニンニクや唐辛子を入れて、ちょっぴり辛さも効かせます。代謝を活発にしてくれる効果があるので、ぜひ皆さんに試してほしいです」

Profile
1980年生まれ。2005年、人気ドラマ『KO One〜終極一班(不良〈ヤンキー〉ですね)』に主要キャストとして出演。劇中で共演したメンバー、汪東城、炎亞綸、呉尊とアイドルユニット飛輪海を結成しメジャーデビューを果たす。2010年より音楽番組『日韓音樂風』のMCとして活躍。また『愛似百匯(パフェちっく!)』(10)、『愛情闖進門(恋のキセキ)』(12)『我愛幸運七』(13)などのドラマで主演。2014年初のソロアルバム『還在夏天呢』、2017年4月にEP『IN』をリリース。最新作は2018年放送予定のドラマ『終極一班5』。

(2017年9月号掲載)

 

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