珈琲や 

「焼きたて」の豆こそ コーヒーの真価を発揮

ckl_4925台北市松山區八德路四段75 MRT松山駅4号出口
+886-(0)979-055941
営業時間: 8:00~21:00
URL:https://www.facebook.com/tw.coffeeya/

「蕎麦の三たて」があるように、コーヒーにも「~たて」がある。「淹れたて」はもちろん、「挽きたて」を出してくれる店は今どき少なくないだろう。しかし「焼きたて」はどうだろうか? 考えてみると、ミルはあっても豆の焙煎機(ロースター)まで備えているカフェは、なきに等しいかもしれない。しかし、「豆が焼きたて」であることこそ重要だと、「珈琲や」の代表・前田諭史さんは言う。

実際に焙煎したての豆で淹れたコーヒーを飲んでみたら、これまで認識していた味とまったく異なる味がした。香ばしく豊かな香りと芳醇な甘み。苦みが特徴の深煎りした豆でも、後口が驚くほどさらりとしている。なるほど、これこそが豆本来の美味しさだったのかと目からウロコが落ちた。焼きたての新鮮な豆は酸化していないため、胃もたれとも無縁だそうだ。この日は4杯飲んだが、夜もぐっすり眠れた。


そもそもコーヒー豆は、生豆なら保存が効くが焙煎した時点から酸化が始まる。野菜や肉、他の食材を考えるとそれも道理だ。焙煎された豆はさらにガスを放出するので、密閉しての品質保持も難しい。それでも焙煎済みの豆が大量に出回っているのは、やはり手間がかかるからに他ならない。
しかしこのほど焼きたての豆を販売する焙煎専門店が台北に登場した。場所は観光客にも人気の饒河街観光夜市の近く。2012年、新中野本店(東京都中野区)をオープン以来、焼きたて豆を愛するリピーターの要望に応える形で、西東京を中心に新店舗を増やしている「珈琲や」の台湾1号店だ。焙煎店でありながらカフェを併設しているので、たとえ豆を買わなくても1杯から極上のコーヒーが味わえる。


焙煎は200グラムから。通常コーヒー1杯に必要な挽き豆は15グラム。豆は焙煎後、生豆の8割ほどの重量になるので、ほぼ10杯分といったところだ。一般的な焙煎機が1キロ以上であることと比較すると、かなり少量からの焙煎ということになる。注文してから豆を受け取るまでの所要時間は約20分。豆購入者にはコーヒーを1杯淹れてくれるサービスもうれしい。
お薦めの豆はまず珈琲やブレンド。それを基準に「もっと苦味がほしい」「酸味が強いものを」など「それぞれの好みを見つけてほしい」と前田さん。焼きたての豆は、あなたのコーヒーの概念を覆すかもしれない。

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カフェではタコライス、サンドイッチなど軽食メニューも充実の上、夕方5時からはビールも提供中。

 

(2016年12月号掲載)

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