これが台湾人の生活習慣なのです……。

日本人から見れば、台湾人の生活習慣と仕事の態度に理解できないこともあると思います。でも厳密に言えばそれは台湾人が無責任で自己中心ということではなく、私たちはただ自分にとってリラックスした状態で物事に対応しているだけなのです。もし以下の状況に出くわしたら……。

 

会社で朝食を食べながら、仕事をするのが普通?  
D私は小学校を卒業した後、家族と一緒に朝ご飯を食べた記憶があまりないです。かつての農業社会の台湾人家庭では、豆乳やお粥、おかずなどの朝食を三世代の家族全員で食べてから仕事に出掛けていました。でも今、社会の構造が変わり、親子だけの核家族が多くなりました。みんな出掛ける時間が違うので、週末や祝日はともかく、平日の朝は家で朝ご飯を食べる時間はありません。というか、家で朝ご飯を食べる時間を作るために、睡眠時間を削りたくないのです。通勤中、会社近くの朝食店やコンビニで朝食を買って会社で食べるのが一般的です。パソコンを使いながらハンバーガーを頬張って、コーヒーや豆乳を飲みながら電話に応対している状況は台湾ではよく見られます。学生も朝食を持って学校で食べます。だから日本人の上司の方々、どうかこういうことは大目に見てやってください(笑)。

昼食後はお昼寝の時間?  
Eみんなが過眠症になったのではありませんよ(笑)。昼寝の習慣は幼稚園から訓練されているのです。小学校、中学校、高校に入ってもずっと続きます。昼ご飯を食べた後に少し昼寝しないと、午後の仕事や授業で元気がなくなります。12:30以降、明かりを消してみんなに休憩させるなど、昼休みを重視する会社もあります。学校では学生を強制的に昼寝させます。全員がちゃんと寝ているかをチェックする視察の先生もいますので、チャイムが鳴るまで自分の机で寝なければなりません。このため台湾では午安枕(昼寝専用の枕)と体に掛けるための毛布などの商品がさまざまあります。お昼寝は台湾人にとって不可欠なので、「充電」(元気をつける)の時間を奪わないでください(笑)。

仕事が終わったらいつも直帰する? 
4日本のサラリーマンとOLは仕事帰りに同僚や友達と飲みに行くことがよくありますよね。もし上司に誘われたらあまり断ることはできません。台湾人は真逆です。仕事が終わったら直帰して家族と食事をしたり、恋人とデートしたりします。退勤後、同僚や上司に付き合うことが少なく、たまに仲がいい同僚と食事に行くことはありますが、それすらめったにないです。ましてや、台湾人はバイクで通勤する人が多いので、仕事帰りにお酒を飲みに行くこと=ミッション・インポッシブル(不可能)です。決して皆さんのことが嫌いだとか、全然気に留めていないということではありません。台湾人はただ家族や友達といるプライベートの時間が大切なだけなのです。


杏子のひとこと
もし友好関係を深めるために「○○さん、今晩飲みに行きませんか」と台湾人に聞いたとしても、半分以上の確率で断られるでしょう。台湾人(特に女性)はお酒を飲まない人が多いからです。逆に「ご飯を食べに行きませんか」、「コーヒーを飲みに行きませんか」と聞いた方が成功率は高いですよ。

台湾人と付き合う場合  
台湾に遊びに来たとき、親切な台湾人との出会いに感動し、台湾を好きになった方は少なくないと思います。「台湾の一番美しい風景は人です」といわれるほど、台湾人の親切さは世界でも有名です。知らない人にも親切に接するぐらいですから、周りの友達や恋人にならなおさら見返りを求めないといっても過言ではありません。一度友達だと認めた人には、隠し事はせず何でも相手に話し、家族のように信頼します。一般的に、友達に対しては「掏心掏肺」(心臓や肺もささげられるほど忠誠であること)なのです。ちなみに友達が何かあったときには夜中に電話をかけてきても怒りません。手助けが必要なら、時間もお金も全力を尽くします。台湾人は人の言うことを信じますから、たとえ社交辞令でも真に受けてしまいます。「今度家に遊びに来てね!」と言われたら、90%本当に行きますから、言うときは本気で招待する覚悟で言った方がいいです。できない約束なら、軽々しく台湾人には言わないでくださいね。

カップルの間には瞬間接着剤?
F台湾人の男女が付き合うときは「瞬間接着剤でくっついた」と形容してもいいでしょう。バカップルは世界中どこにでもいますが、台湾のカップルは普通ではないほど大げさで、台湾人の自分でも時々不思議に思うくらいです。彼氏が彼女を学校や会社に送り迎えしたり、一日三食ごとに電話やメッセージを送ったり、フェイスブックなどSNSに二人ラブラブの写真ばかり載せていることもよくあります。平日の夜と週末はずっとべったりで、ご飯を食べるときや車に乗るときもくっついて、どこに行っても二人一緒。本当に接着剤でくっついてしまったみたいです。
うわーそれじゃ、全然自分の時間と空間がないじゃん? 確かに自分の生活の中心は全部恋人です。でもこれぞ愛です! これぞ包容です! 恋人の家族も自分の家族に等しいでぐらいす。日本の男性は台湾の女性と付き合いたいなら心の準備が必要ですよ(笑)。詩人、王子、運転手、配管工、シェフなどの役目を果たす、万能な彼氏に変身しなければなりませんから。一方、台湾の男性はみんな優しいので、もし日本の女性が台湾の男性と付き合ったら、きっととてもハッピーになれますよ。


杏子のひとこと
以上の紹介で、台湾人の生活習慣と付き合い方が少しご理解いただけましたか? 哈日杏子は日本が大好きだけど、台湾も大好きです。日本の皆さんが台湾人に対する理解を深めて、もっと台湾を愛してくれたらうれしいです!

(2017年2月号掲載)

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