●日本時代の「哈瑪星」、街並み再生へ

日本統治時代に造成された埋立地で、当時高雄一の繁華街だった高雄市南西部の「哈瑪星」(ハマシン)エリア。同市政府は同エリアのかつての街並みを取り戻そうと、現存する古い建物を修繕し、活性化させる計画に乗り出している。

1908年に完成した埋立地は行政エリアとして整備され、郵便局や市場、警察署、水道浄水場など公共施設が整えられた。エリア内の臨海一路には金融機関が多く立ち並び、「高雄のウォール街」とも称された。「哈瑪星」の地名は、当時海岸沿いを走っていた軌道「浜線」に由来する。

同市文化局と都市発展局が共同で推進する哈瑪星エリアの歴史再生計画には、中央政府が約7億台湾元(約25億3200万円)を拠出。歴史ある建物の保存や復元に補助金が助成され、同エリアでは建物の修繕工事が盛んに進められている。

街並み再生の意識を広めた立役者は、地域の文化復興を目指す「打狗文史再興会社」。同組織は築100年近くの木造建築を借り、エリアの古い写真を集めたり、古くから住む地域住民に話を聞いたりするなどしてかつての建築物の姿を探り、イラスト入りの地図を作成。エリアの変遷を理解する街歩きツアーなども開催している。

高雄大学で伝統工芸などについて学んだ黄逸テイさんはかつて通関業者に使われていた築60年ほどの建物の修繕に参加。木製の工芸品などを販売する店舗として活性化させた。(テイ=女へんに亭)

都市発展局の李怡徳・局長は、高雄が記憶をなくした都市になってほしくないと話す。かつての街の風景を残すことで、都市の発展を見届けてきた歴史を後世に受け継げればと期待を示した。(中央社フォーカス台湾)

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