●白色テロの台湾巡回展、高雄で開幕

南部・高雄市で22日、白色テロに関する巡回展が始まった。展示は今後、政治犯が収容された緑島人権文化園区(台東県)など6県市で順次行われる。開幕式典に出席した同部の丁曉菁・政務次長は巡回展によって、人々の歴史の記憶を記録することで、傷を癒して対立をなくし、台湾の未来国家としての発展の礎を築ければと語った。式典には白色テロの被害者やその家族も出席した。

台湾では、1949年から38年にわたり戒厳令が敷かれ、国民党政権によって不当逮捕や言論弾圧などが行われた。政府は現在、過去の人権侵害とその結果にどう対応すべきかを再考する「移行期の正義」の取り組みを進めている。

国家人権博物館準備処が主催する今回の巡回展は2014~2015年に行われた研究の成果に基づいて企画された。研究では白色テロの時代に人権侵害が行われた「不義遺跡」は45カ所あるとされている。巡回展の会場となった高雄市の「鳳山招待所」もその一つで、当時、政府機関によって不当な逮捕や監禁、非人道的な拷問などが行われた。

高雄の会場では政治犯が取り締まられた過程を主軸としながら、高雄の被害者やその家族の物語なども紹介している。

自身も白色テロ被害者の一人であり、被害者を支援する団体の会長を務める劉辰旦氏は、認定されていない不義遺跡はまだ多数あるとし、今後も調査を続け、より多くの若い人々にこの歴史を知ってほしいと訴えた。

高雄市での展示は11月30日まで。(中央社フォーカス台湾)

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