●クラウドゲート、新作11月に台湾で

ダンスカンパニーのクラウドゲート(雲門舞集)は、創始者でアートディレクターを務める林懐民氏が手掛ける新作「関於島嶼」を11月に台湾で世界初上演する。4日に公開リハーサルを行った林氏は、昨年末の交通事故で5カ月ほど歩けなくなりながらも、再び舞台に戻り、3年の月日の末に新作を完成させられたことに触れ、「岸まで泳ぎ着いたような気分。70歳になってもこうしていられるなんて」と満足感をのぞかせた。

同作は2015年から準備を開始。林氏にとって、2013年の「稲禾」以来4年ぶりの大作となる。舞台演出の国際大会「ワールド・ステージ・デザイン」で受賞した経験を持つ舞台・映像監督の周東彦氏が映像を担当し、音楽賞「ゴールデン・メロディー・アワード」(金曲奨)の先住民歌手賞受賞者、Sangpuy(桑布伊)氏が音楽を手掛けた。作品は台湾の印象と雰囲気を出発点に、島嶼からインスピレーションを得て作られた。

同作では、現代作家の楊牧や黄春明などによる島嶼の描写が朗読され、スクリーン上ではそのナレーションの字幕が、漢字が集合する視覚的風景として織り成される。ダンサーは投影像の中の文字の落石に揺らされ、滝のように流れる文字の中で飛び跳ねるという演出がなされる。

林氏は、同作はクラウドゲートのこれまでの幾つもの構成を打ち破ったと語る。自身の作品を解説するのは好きではないという林氏はリハーサル終了後、記者に対し、「台湾を感じられましたか」と質問。記者らがうなずくと「それなら良かった」とつぶやいた。

同作はナショナルシアター(国家戯劇院、台北市)で11月24日から12月3日まで上演された後、12月下旬にかけて台中、高雄、嘉義の3カ所を巡演する。(中央社フォーカス)

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