●約100年前の便器からヒノキの香り

南部・嘉義市のト醒哲・市長(※ト=さんずいに余)は24日、日本統治時代に建てられた旧嘉義刑務所の建造物を保存公開している「獄政博物館」に独ルール博物館のウルリッヒ・ボーアスドルフ館長を案内した。ボーアスドルフ館長は館内に所蔵されているヒノキで作られた「小便桶」が100年近く経った現在でもヒノキの香りを漂よわせていることに驚いた。解説員によれば小便桶は未使用だったため、現在まで香りが残っているのだという。

旧嘉義刑務所は台湾に唯一残されている放射状の監獄。少人数でも監視がしやすく、日本の網走監獄なども同じ特徴を持つ。日本統治時代の1919(大正8)年に建てられた。1994年に刑務所が別の場所に移転したため、建物は一時荒廃したが、2011年に博物館として生まれ変わった。

嘉義はヒノキの産地としても知られる阿里山の麓にある。解説員によれば、日本統治時代、伐採されたヒノキでさまざまな用途の容器が作られ、刑務所内にあった容器も多くがヒノキ製だったという。解説員から木製の桶を見せられ、何だと思うか尋ねられたボーアスドルフ館長は、炊いた白米を保存する「おひつ」だと回答。小便桶だと知ると、驚きを示した。

解説員は囚人をむち打ちの刑に処す器具も紹介。十字に組んだ板に囚人を縛り付け、草で編んだむちで臀部を打つという刑で、その痛さのあまり、当時は多くの囚人に恐れられたという。(中央社フォーカス台湾)

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