●先住民と林務局パートナーシップ締結

北部・新竹県や苗栗県の山岳地帯に暮らす原住民(先住民)、サイシャット族と林務局新竹林区管理処が7日、パートナーシップを結んだ。今後は双方が先住民の基本的権利の保障などを定めた「原住民族基本法」の精神にのっとり、対等な立場で伝統文化の研究や伝承などに取り組むことや、先住民が本来生活していた「伝統領域」の生態系のバランスを守り、共に協力して森林の保全に努めることなどが確認された。

先住民は、山での採集や狩猟で生活してきた歴史を持つ。しかし、民族ゆかりの土地は日本統治時代に国有地となり、利用が制限された。戦後、中華民国になってもその状態は変わらず、伝統領域の権利を巡って双方の対立が続いてきた。2016年5月の民進党・蔡英文政権発足を機に、過去に行われた人権侵害について再考する「移行期の正義」の取り組みが進められ、先住民にしかるべき権利を返還する動きが高まっている。

林務局新竹林区管理処の林コウ貞・処長(※コウ=さんずいに皓)によると、今後はまず、共同のプラットフォームを立ち上げ、山の管理や資源の利用などについて話し合うという。林処長は、問題解決に向けた取り組みの徹底には双方の努力が必要だとした上で、「今からは敵ではなく、友人だ」と、新たな関係作りに意欲を示した。

サイシャット族民族議会の朱仁貴氏は、林務局の人々を「鬼」と呼んでいたという子供時代を振り返りつつ、「きょうは素晴らしい一日だ」と喜んだ。また、「われわれは森林を愛する民族だ。決して過剰伐採はしない」と、森林資源保護を誓った。(中央社フォーカス台湾)

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