●台湾デザイナー、コクヨデザイン受賞

プロダクトデザイナーの登竜門として知られる「コクヨデザインアワード2017」で優秀賞を獲得した台湾人デザインユニット「T4-202」の一人、陳泳勲さんが9日、中央社の取材に応じた。

同アワードは、文房具大手のコクヨ(大阪市)が、時代が求めるさまざまなニーズを理解し、商品化につなげることを目的として主催。今回のテーマは「NEW STORY」で、日本の国内外から計1326点の応募作品が寄せられた。先月18日、一次審査を通過した10点を対象に二次審査が行われ、グランプリ1点と優秀賞3点が決定した。

大学時代の同級生、陳さんと劉智強さんの二人から成る「T4-202」の作品は、帆船の形をした白い置き時計「時の舟」。秒針も分針もない、シンプルで洗練されたデザインで、余白から生まれるストーリーの広がりや美しさが高い評価を受けた。

陳さんは取材で、初参加で受賞できたことに強い喜びを示した。また、「科学技術によりいつも正しい時間を知り、守ることで、徐々に多くのストレスがたまった。時間という海で静かに航行する時の舟で、心から自然にリラックスできる」とするコンセプトを語り、作品の商品化に期待を寄せた。

デザインを巡る台湾と日本の環境については、「日本は市民生活に美学が浸透しているのに対し、台湾はまだデザインとは何かを語っている程度」「台湾には才能と潜在力がある若者が多いのに、なかなかチャンスが回ってこないと失望を感じている」などとした上で、「国や企業が若者の才能とパワーを引き出す環境を作るのが課題」と提言した。

《陳泳勲さん》現職はPCやスマートフォン、周辺機器などのメーカー、エイスース(ASUS)のデザイナー。国立台湾科技大学デザイン学科卒で、同大大学院に在籍中、交換留学制度を利用して筑波大学にも短期留学した。「T4-202」は教室の番号で、在学中から相棒の劉さんと、「将来この名前でデザインコンペに参加しよう」と約束していたという。(中央社フォーカス台湾)

広告

コメントを残す