●台湾レトロ建築の美しさを紹介

台湾の昔ながらの建築物の美しいデザインを紹介する講座が17日、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(東京都)で開かれ、レトロ建築の魅力を広める活動に取り組む楊朝景さんと辛永勝さんが建築物を楽しむポイントを来場者に伝えた。辛さんは中央社の取材に対し、建築物の保存と保護は「記憶を未来に引き継ぐ方法の一つ」と語った。

楊さんと辛さんは2013年から台湾各地に足を運び、各年代の建築物を訪ね歩いてきた。フェイスブックページ「老屋顔」を同年立ち上げ、情報を広く発信するほか、アプリも開発するなど活動を続けてきた。今年1月には日本語書籍『台湾レトロ建築案内』を出版し、台湾各地に残るノスタルジックな書店やカフェ、映画館などを紹介している。

この日のイベントでは、日本人には馴染みがない「鉄窓花」(飾り格子)や壁や床に使われる斑点模様の「磨石子」について写真などを交えて紹介。富士山や桜のデザインがあしらわれた鉄窓花を取り上げ、家主が当時日本の影響を受けていたことを説明した。

楊さんは街歩きの際に道に迷ったおかげで偶然にも多くの鉄窓花を発見できたと裏話を明かす。「思う存分迷ってみて」と街歩きの“コツ”を来場者に伝授した。

辛さんは台湾が他の国で進められる都市再開発を真似たり、設計スタイルを増やそうとしたりするのは、自国の国にある美しいものに目を向けることを長きにわたって行っていなかったからではないかと指摘する。二人が撮影するのはどこにでもあるような風景だが、作品によって多くの家主が近くにある美しいものを重視し始め、保存に乗り出したという。

会場には約100人が来場し、多くの人が著書を片手に二人にサインを求めていた。(中央社フォーカス台湾)

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