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汪東城 JIRO

『ちびまる子ちゃん』実写化で原作者から大抜擢

2005年、吳尊(ウーズン)、辰亦儒(ケルビン)、炎亞綸(アーロン)と4人でアイドルグループ飛輪海(フェイルンハイ)としてデビュー。同年、『イタズラなKiss~惡作劇之吻~』の阿金(金ちゃん)役と『KO One~終極一班~』の主人公・汪大東を演じて、絶大な人気を集め、一躍有名になった。その後も終極シリーズをはじめ数多くのドラマやバラエティー番組に出演、主題歌、挿入歌も多く歌っている。今年は、人気漫画『ちびまる子ちゃん』台湾版実写化で、制作と役者の二役に挑戦。今回はその見どころや、昨年末のハリウッド映画初出演について語ってくれた。

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―今年の新作の一つが『ちびまる子ちゃん』の実写ドラマですね。

「『ちびまる子ちゃん』は台湾でも日本と同じぐらい国民的な作品で、誰もが一度は漫画やアニメを見たことがあります。原作の設定は小学生ですけど、今回のキャストは全員大人ですから、子どもっぽいせりふを減らして、ちょっとだけ大人の感じのシーンを入れました。ですので、雰囲気的に中学生や高校生ぐらいになります。さくらももこ先生の息子さんも、このドラマのためにオリジナルのシナリオを書いてくれたんですよ。これは原作では見られない部分なので、ぜひお楽しみください」

―花輪くんを演じられて、いかがでしたか。

「僕はもともとドラマの制作だけに参加するつもりで、万が一演じるとしても、まる子のお父さんやお爺さんだろうと思っていたんです。実際、僕が台湾の販売代理権を持っているので、まる子ちゃんの台湾のお父さんとも言えるしね。でもさくらももこ先生にお会いしたら、僕の雰囲気が花輪くんに似てるから、花輪くんを演じてほしいとおっしゃってくれて……。花輪くんはお金持ちのお坊ちゃんなので、優雅な振る舞いと気品のある雰囲気を作り出すのにちょっと工夫しました。でも、キャスティングを大人にしたとはいえ、まる子ちゃんとたまちゃん(まる子の親友)役に小柄な俳優を選んだら、僕がもう余計にでかく見えて……。さらにムキムキな体だと本当におかしいので、撮影期間は筋肉を鍛えるのはやめました(笑)」

―ズバリ見どころを教えてください。

「まず、このキャスティングが素晴らしいと思います。メイクをする前でも、みんなそのキャラクターに似ているんです。ちびまる子ちゃんのキャラクターは、それぞれに特徴や個性があり、脚本もとても面白いから、真剣に演じていてもみんなで吹いてしまうことがけっこうありました。花輪くんが他のクラスメートは『同學』と呼ぶのに、まる子ちゃんだけを『ベイビー』と呼ぶのも面白いですよね」

ハリウッド映画にも出演!

―ハリウッド映画に出演された経緯と撮影の感想をお聞かせください。

「ハリウッド映画にはずっと出演してみたかったんです。実は以前『トランスフォーマー』4作目のオーディションに申し込みましたが、その時は受からなかった。アントニオ・バンデラスが好きで、特に『マスク・オブ・ゾロ』ファンなので、今回彼が主演の『Security』(原題)がアジア人のキャストを募集すると聞き、英語で自己紹介のビデオを撮って送りました。英語の発音やアクセント、それから頭の回転が速くておちゃめな雰囲気が役に当てはまって受かったそうです。ブルガリアで2カ月ほどロケした時は、帰りたくなくなっ……冗談です(笑)。欧米人はプライベートの生活を重視しているから、毎日の撮影時間は長くても10時間。週末も必ず休みがあるし、監督がパーティー好きだったので、土曜日はいつも半日撮影して、その後はみんなでパーティーしていました。撮影現場にはいつでも食べ物が食べられるようにキッチンカーが用意されています。必要なものもスタッフが用意してくれるので、夢のような仕事環境ですね。俳優は、有名なビッグスターでもほぼ一人でロケに参加します。主演のバンデラスさんでさえも連れは恋人一人だけで、通訳、ヘアメーク、スタイリスト、マネジャー、アシスタントを引き連れていった僕はとても驚きました」

―これまでも外国で撮影される経験はありましたよね。

「『原來是美男』(美男<イケメン>ですね~Fabulous★Boys)の撮影では日本の沖縄に行きました。でもその時僕のシーンはそれほど多くなかったから、チームを離れて、水族館を行ったり、旅行を楽しんだ感じでした。なんと大東ラーメンという店も見つけたんですよ。もちろん写真を撮ってラーメンも食べました(笑)」

―デビュー11年目を迎えた今の心境をお聞かせください。

「自分の長所は、いつでも赤ちゃんのような初心を忘れずにいられる点です。デビューして10年もたったとは思えないほど、何に対しても新鮮な気持ちで臨めるし、毎日新しいことを学んで、あらゆる分野の興味を高めたい。以前は大型バイクや絵を書くことに興味があったけれど、今は乗馬や剣術にもやりたいです。こういったことは僕の仕事にも深みと幅を与えてくれると思います」

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―ほかにやってみたいキャラクターはありますか。

「古代の武将とかの役がやりたいですね。馬に乗って敵と戦うのって、カッコいいじゃないですか」

―最近コスプレの写真をよくSNSにアップされていますが、いつからのご趣味ですか。

「コスプレは昔からの趣味です。当時は、衣装や小物を用意するのは簡単ではなかったから続けられませんでしたが、今ではネットで簡単にセットで買えて、種類もさまざま。ここまで進化したのかとびっくりしています。二次元文化が好きなので、日本に遊びに行く時も、秋葉原やガンダムの模型があるお台場に行くんですよ」

―最後に日本のファンにメッセージを。

「長い間ずっと応援してくれて、ありがとうございます。日本の皆さんにとても会いたいので、機会があれば会いに行きたいと思います。そして今年頑張った成果、『ちびまる子ちゃん』もぜひ見てください」

(2016年7月号掲載)

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Profile
台北市出身。2005年にアイドルユニット飛輪海を結成し、デビューを果たす。07年には日本でもアルバムをリリース。主演ドラマは『惡作劇之吻』(05)、『終極一班』(05)、『花樣少年少女』(06)、『桃花小妹』(09)、『絕對達令』(12)、『姐姐立正向前走』(12)、『原來是美男』(13)、『超級大英雄』(15)、『尋找北極光』(15)ほか多数。最新作は『櫻桃小丸子』。12年、ソロアルバム『你在等什麼』をリリース後、13年に自らマネージメント会社を立ち上げ、ドラマ『超級大英雄』をプロデュースした。

ヘアメーク:WoMen Hair/スタイリスト:Vic Liu
取材・文:張引真(編集部)/撮影:彭世杰

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